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第3回 ~ 我慢のくせと心の爆発 ~

更新日:2025年11月12日

子どものころ、「自分の意見を言うのはわがまま」「そんなことで泣かないで」などと否定される経験をすると、


少しずつ“自分の気持ちを出すこと”が怖くなっていきます。


本来、人は成長の中で「協働調整」

――つまり「自分と相手の違いをすり合わせる力」――

を身につけていきます。


けれども、それがうまく育たないと、「相手に合わせる」「自分を我慢する」ことでしか人間関係を保てないという体験を重ねるようになってしまいます。


その結果、大人になってからも「言っていいのかわからない」「言うと関係が壊れそう」と感じやすくなります。


幼いころに身についた“感情を抑えることで安全を守る”という方法が、今も無意識のうちに働いているのです。


我慢というのは、意識して頑張っているわけではなく、体や神経が“自動的に我慢モード”に入ってしまうものです。


幼いころに「我慢することで安全を保てた」経験があると、脳や体は「我慢=安全」「自己表現=危険」と学んでしまいます。


そのため、「もう我慢をやめたい」と思っても、実際に声を出そうとすると体が不安や緊張で固まってしまうのです。


つまり、「我慢しすぎないができない」のは意志が弱いからでもスキルがないからでもありません。

それは、生き延びるために体が覚えた、大切な防衛反応なのです。


一方で、長い間、感情を押し込めていると、心の中に“見えない圧力”が少しずつたまっていきます。


そしてある日、ほんの小さなきっかけで、その圧力が限界を超えることがあります。

そのとき起こる「爆発」は、単なる怒りではなく、「もうこれ以上耐えられない」という体の叫びです。


過去の「恐怖」などのショックが生じた記憶が刺激されると、自分でも抑えきれない強い感情があふれ出してしまうことがあります。


「我慢し過ぎない」「小出しにする」ができないのは、そうしたときに傷ついたからであり、もともとできないわけではありません。


今までの痛みが、「もう二度と傷つかないように」と、「我慢する」あるいは「爆発する」という"最終集団”しかないと、どちらもご自身を懸命に守ろうとしていると、優しく気づいていきたいと思います。


🍂大切なところ🍂

  1. 幼いころに「気持ちを出すのは危険」と学ぶと、大人になっても自己主張が怖く感じやすい。

  2. 我慢は意識の問題ではなく、体が安全を守るために覚えた“自動反応”である。

  3. 抑え続けた感情は“見えない圧力”となり、限界を超えると「爆発」という形であふれ出す


次回は、この「対処法」について考えたいと思います。


1回を以前より長くして、1つのテーマの連載回数は少なくしていこうと思っています。


読みにくかったり短すぎたり長すぎたりするかもしれませんが、やりながら工夫していきますので、お付き合いいただけますとありがたいです。


本格的に寒くなってまいりました。みなさま、どうか暖かくして、心身を大事にお過ごしくださいませ🍵🌕


 
 
 

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