【第6回】対処法① ― 環境・ストレスの見直しと「傷つきを否定しない」
- clinical-psycholog2
- 10月31日
- 読了時間: 2分
「他人の不機嫌さに振り回されないようにしよう」と思っても、なかなかうまくいかないこともありますよね。
そんなとき、まず大事になるのは「環境」と「自分のストレス状態」を見直すことです。
まずは環境を見直す
もし、自分の周りにいつも不機嫌な人がいて、日常的にその影響を受けているとしたら……。
一人で頑張って気持ちを保とうとするよりも、まず環境そのものを見直すことが、根本的な対処になります。
自分の置かれている状況を客観的に振り返ってみると、「あ、これは私が悪いわけじゃないんだ」と気づけることが多いです。
ただ、環境を変えられないこともたくさんあると思います。そのときは、環境は変えられないことを責めるのではなく、「もしかしたら、自分はけっこうストレスがかかる場でがんばっているのかも」と考えてみてほしいと思います。
ストレスの原因の一つが「今いる環境にあるかも」という視点を持ち、ご自身を労うように不快な思いに優しく気づいていけると、十分なストレス対処になります。
ストレスを減らす
人は疲れていたり、ストレスがたまっていると、どうしても心の余裕がなくなってしまいます。
普段ならスルーできるようなことにも過敏に反応してしまうのは、心身が弱っているサインかもしれません。
まずは、休息・安心・サポートを増やすこと。心の土台を整えることが、他人の機嫌に振り回されないための重要なステップです。
「傷つきを否定しない」
他人の攻撃的な感情は、本来、傷つくものです。
「傷つかないようにしよう」と無理に構えるより、「傷ついた」という自分の感覚をそのまま認めることが、むしろ回復への近道になることがあります。
🌿まとめ
まずは環境やストレス状態を見直すことが第一歩
疲れているときは些細なことでも傷つきやすくなる
傷ついた自分を否定せず、認めることが大切
次回は、最終回になります。ここまで理解してきた気づきをもとに、ご自身の反応を少しずつ変えていく具体策をまとめます。



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