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「反芻思考について」後編

今日は「反芻思考」について後編を書いていきます。


「前編」では「全4回の連載」と書きましたが、

1回ごとが短すぎて結論がないと、読まれた人が消化不良かなと思いまして、

長くなりすぎないよう気を付けながら、1回を以前より長くして、まとまったものにしていけたらと思いました。


ということで、「反芻思考」については今回の「後編」が最終回になります

 

🫧はじめに


前編で触れた「嫌なことを考えすぎてしまう」とき、

 

さらに「どうして自分ばかり考え込んでしまうんだろう…」という思いも湧いてくることはありませんか?


その背景には、あなたの持つ“力”や“特性”が深く関係していることがあります。


反芻しやすい人に比較的共通する特徴を見ていきたいと思います。


 

🫧穏やかな性質


反芻に悩む方は、もともと攻撃性が低い穏やかな性質が強い傾向があります。


対人ストレスが生じたとき、誰かに怒りをぶつけたり、強く主張したりするよりも、自分の中で考え続ける傾向があります。


これは「優しさ」の一面でもあり、「誰かを傷つけたくない」「波風を立てたくない」という思いやりの表れでもあります。


その反面、嫌だったことを外に出せず、“心の中で抱え込んでしまう”という苦しさにもつながります。


 

🫧「傷ついている」という事実


忘れずに拾っておきたい点は、「気にしなければいいのに」と思っても考えてしまうとき、それは、


あなたが本当に傷ついたという現れです。


痛みを「感じなければよかった」と押し込めるのではなく、「確かに傷ついたんだな」と認めてあげることが、癒しに繋がる大切なポイントになります。


 

🫧自分の行いを後で考えすぎてしまうとき


ネガティブな体験だけではなく、

そのときは楽しかったのに、あとになって「騒ぎすぎたかも…」「失礼だったかもしれない…」と落ち込んでしまうことはありませんか?


これもまた、反芻と同じく、ご自身の「良い感じ」に慣れていない、やさしい人ほど起こりやすい心の動きです。


 

🫧「上がったら下がる」という自然な流れ


楽しい出来事のあとに気持ちが沈む――。これは特別なことではなく、一部は自然な心理的反動です。


たとえば、お酒を飲んだ翌日の「二日酔い」のように、楽しい時間のあとは脳のエネルギーが一時的に下がり、気持ちがゆっくり落ち着いていきます。


そのため、「楽しかっただけなのに、あとで落ち込む」というのは、とても自然な反応なのです。


 

🫧罪悪感


一方、「自分が楽しむこと」そのものに罪悪感を感じてしまう方もいます。


「楽しんではいけない」「もっと周りに気を遣わなければ」といった無意識のルールがあると、楽しい時間のあとに、


「自分は調子に乗ったのでは?」「何か不適切なふるまいをしたのでは?」と感じやすくなります。


けれど、楽しい後に落ち込むのは、「それだけ良い時間だった」ことの裏返しでもあります。


少しずつ「楽しむこと」に慣れていくことで、この反動は自然に軽くなっていきます。


🫧過剰適応

 

もう一方で、「後で自分の振る舞いを反省しがち」であるとき、「その場で過剰適応していた」という可能性もあります。


「自分の気持ちより、その場に合わせる」能力が高い場合、ご自身が実際は嫌だったり気を遣っていたりすることは、リアルタイムにはあまり感じられません。


その代わり、"終わった後"に、不快感が現れます。その「不快感」が「自分が何かしたのでは?」と反芻する思考とセットになっている場合があります。


この場合は、「自分の振る舞いがおかしかったのでは?」ということが実際というより、「けっこうストレスがかかった場をがんばった」ということであること、適応したからこその不快感であるという視点で、ご自身を見てほしいと思います。



🫧反芻を少し軽くするために


ここまで見てきたように、「反芻思考」の中にも、いくつかの可能性があり、丁寧に見ていくと、それぞれ中身は異なるものです。


「もう考えたくないのに、頭から離れない…」そんなとき、


自分を責めるとき、少しだけいつもと異なる視点でご自身を理解できると心が軽くなることがあります。


ここから、“反芻してしまう自分”をやさしく理解するためのヒントをまとめています。

 


🫧「反芻」する意味


「考えても仕方がない」と分かっていても考えてしまうのは、


心がゆっくりとその出来事を消化しようとしているからです。


外に怒りや悲しみを出すことが苦手な分、内側で大切に時間をかけて処理しようとしているのです。


これは弱さではなく、「ストレスを内側で処理する力」でもあります。


 

🫧記憶力と思考力の高さは“強み”


反芻しやすい人の多くは、記憶力と考える力の両方がとても優れています。


「どうしたら危険を回避できるか」「どう関わればうまくいくか」


そんなことを長い間考えながら生きてきた結果、今もその力が働いているのです。


その力は確かに苦しさを生むこともありますが、


同時に「深く考える力」や「他者を思いやる力」として、あなたを支える大切な特性でもあります。

 

大切なところ

1. 反芻は 、外に出せない気持ちを内側で丁寧に処理しようとしている働き。

2.反芻しやすい人は、記憶力や思考力・他者への思いやりが高いなど、もともとの特性が優しさと深さにつながっている。

3.反芻を無理に止めようとするより、「傷ついた自分」を否定しないことが、負担をやわらげていく。

 


🫧おわりに


2回にわたって、「嫌なことを反芻してしまう心」について見てきました。


反芻思考には、その人なりの大切な理由や背景があります。


ご自身の中にある思いや傷つきに、やわらかく関心を向けながら、少しずつ理解していけたらと思います。





関東は、今日まで晴れて温かくなるようですね。


明日からは全国的に本格的な寒波がくると聞きました。


みなさま、寒暖差にお気をつけて、お身体に優しくお過ごしください☕🌾


 
 
 

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